独産業設備大手のデュルはこのほど、塗装技術の試験・トレーニングセンターを上海にオープンした。試験センターでは回転浸水塗装設備「RoDip」などの塗装機械が設置されており、自動車メーカーなどの顧客は自社の部品を持ち込んで塗装状態や生産性を検証するなどして問題点を市場投入前に確認あるいは改良することができる。トレーニングセンターでは塗装ロボットやアプリケーションの技術指導が行われる。トレーニングセンターには完全装備された複数の研修室のほか、塗装ロボット4基や塗料交換機、計量ポンプを備えた機械室がある。ソフトウエア室では3Dビジュアルソフトや開発ソフトが導入されており、インダストリー4.0に対応するデジタルソリューションを研修できるようになっている。指導チームは電子・機械技術者やロボット用プログラマー、生産工程管理者などで編成されている。
新センターの広さは2万平方メートルで、将来的には1,000人以上の規模となる。デュルによると、同様な施設が今回の上海センターを入れて世界で7カ所ある。