EU銀行の不良債権比率、4.6%まで縮小=欧州委

EUで景気の緩やかな回復に伴い、銀行の不良債権が縮小している。欧州委員会が18日公表したリポートによると、域内銀行の2017年4~6月期の不良債権比率は4.6%で、前年同期から1ポイント低下。14年10~12月期に比べると3分の1程度低い水準へと低下した。ただ、不良債権の総額は依然として9,500億ユーロと巨額に上り、金融システムや景気の不安材料となっている。

このためEUは17年7月に開いた財務相理事会で、域内の銀行が巨額の不良債権を抱える問題への対応策を強化することで合意。各国が資産管理会社(AMC)と呼ばれる不良債権の買い取り会社を設立することや、銀行の資本増強、セカンダリー・マーケット(流通市場)での不良債権売却拡充などを盛り込んだ行動計画を採択して

いた。

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