ドイツ連邦統計局が14日発表した2017年10-12月期(第4四半期)の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.6%増となり、これまでに引き続き高い伸びを記録した。輸出が好調で全体をけん引。設備投資と政府最終消費支出も増加した。個人消費は横ばいで、建設投資はやや減少した。
17年のGDP成長率を四半期ベースでみると、第1四半期は前期比で実質0.9%となり、前期の同0.4%から大きく加速。第2四半期と第3四半期もそれぞれ0.6%、0.7%の高水準に達した。
統計局によると、18年の各四半期の実質GDPが17年第4四半期と仮に同水準にとどまったとしても(四半期ベースでゼロ成長が続いたとしても)、18年の実質成長率は1.0%に達する。成長率の高い下駄をはいている格好で、GDPは今年も高い伸びが見込まれている。
統計局は今回の発表に当たって17年のデータの再計算を行い、第3四半期の実質成長率を従来の前期比0.8%から0.7%に下方修正した。