ソフトバンクがスイス再保険出資交渉、100億ドル超の取引か

スイス再保険大手スイス・リーは7日、ソフトバンクグループからの出資受け入れについて交渉を行っていることを明らかにした。欧米メディアによると、ソフトバンクはスイス・リーの発行済み株式の最大3分の1を取得する方向で協議を進めており、交渉がまとまれば100億ドルを超える取引となる可能性がある。

ソフトバンクはサウジアラビアの政府系ファンドなどと組んで10兆円規模の投資ファンドを立ち上げ、世界のベンチャー企業などに投資している。自然災害や大事故などで予測を超える保険金の請求があった場合に備え、保険会社のリスクを一部引き受ける再保険業界は成長が見込まれている。ソフトバンクはこれまでに中国のインターネット保険最大手、衆安在線財産保険に出資しており、今回の動きは保険分野で事業拡大を目指す戦略の一環とみられる。

スイス・リーは声明で「ソフトバンクが将来的に少数株主になることについて予備的な協議を行っている。交渉は初期段階にあり、合意に至る保証はない」と説明。一方、ソフトバンク側は「コメントを控える」と回答した。

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