欧州精銅最大手の独アウルビス(ハンブルク)は12日、圧延製品(FRP)部門を同業の独ヴィーラントヴェルケに売却する取引の条件で両社が合意したと発表した。帯板事業から撤退しマルチ金属事業者へと脱皮する戦略に基づく措置で、ヴィーランドとの折半出資会社シュヴェアメタル・ハルプツォイクについても持分50%をヴィーラントに譲渡する。今後、成約に向けて取引の詳細を詰める。
アウルビスのFRP部門はドイツ、オランダ、フィンランド、米国に製造拠点、スロバキア、イタリア、英国に切断センターを持つ。同部門の2017年9月期の銅・合金製品生産高は約23万トンで、売上高は13億ユーロに上った。従業員数は1,740人。