独自動車大手BMWがドイツのウンターシュライスハイム(ミュンヘン近郊)に新設する車両のネットワーク化と自動運転車の開発センターでは、人員の採用が円滑に進んでいるもようだ。BMWの広報担当者が独業界紙『オートモビルボッヘ』に明らかにしたところによると、同センターではITおよびソフトウエアの専門家を約2,000人採用する計画で、すでに1,100人が同拠点で業務を開始している。10月には1,800人に増える見通しという。
同紙によると、BMWは新センターを4月に開設する予定。同社のクラウス・フレーリッヒ開発担当取締役は新開発拠点について、2021年に発売予定のBMW初の自動運転車「iネクスト」を可能にする、とコメントする。
同拠点には、主に、人工知能、機械学習、データ分析の専門家が勤務している。また、自動運転プラットフォームの開発で協力する米半導体大手のインテルや、カメラベースの先進運転支援システム技術を開発するイスラエルのモービルアイの従業員の姿もある。同連合への参加を決めた、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)も近く、同拠点で作業を開始する予定。
なお、同紙によると、連合に参加する自動車部品大手のマグナ・インターナショナル、アプティブ(旧デルファイ・オートモーティブ)、コンチネンタルが同開発センターに人員を派遣するかは不明という。
『オートモビルボッヘ』紙によると、同センターの地上階には修理工場のような大きなガレージがあり、ミュンヘンおよび周辺地域で試験走行中の自動運転車40台のデータを収集している。