伊ルクソティカが福井めがねの経営権取得

眼鏡・サングラス大手の伊ルクソティカは6日、高級眼鏡フレームの製造を手掛ける福井めがね工業(福井県鯖江市)の株式67%を取得したと発表した。金額面など取引の詳細は公表していない。ルクソティカは眼鏡の部品製造から加工まで多くの関連企業が集積する鯖江周辺に生産拠点を設けるため、福井めがねの経営権取得を足掛かりに同地域への投資を拡大する方針を示している。

福井めがねは1969年設立で、チタン製および18金フレームを主力商品とする。2017年7月期の売上高は約20億円。

ルクソティカは「レイバン」「オークリー」など世界的ブランドのメガネやサングラスの生産を手掛け、17年の売上高は約91億ユーロ。同社は昨年1月にフランスの同業大手エシロールとの合併で合意し、今年6月末までの手続き完了を目指している。新会社「エシロール・ルクソティカ」は時価総額500億ユーロ、年間売上高160億ユーロを超える世界最大手のアイウェア企業となる。

ルクソティカのデルベッキオ会長は今回の取引について「メイド・イン・ジャパンの眼鏡産業の中心地に参入することは戦略的に極めて重要な意味を持つ。引き続き投資を続け、鯖江にルクソティカのビジネスモデルに基づく生産拠点を築きたい」と述べた。

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