ポルシェ、イスラエルの新興企業に資本参加

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカーであるポルシェは4月4日、デジタル技術子会社のポルシェ・デジタル(出資比率:100%)を通してイスラエルの新興企業Anagogに少数株主として資本参加したと発表した。Anagogへの出資により、人工知能(AI)を活用したモビリティ分野のデジタルサービスを強化する。

Anagogは2010年の設立で、テルアビブに本社を置く。従業員数は現在約30人。同社は、AIを使ってユーザーの行動を分析し、将来の行動を予測することができるソフトウエアを開発した。同社の技術はすでに、100を超える様々なスマートフォン・アプリに使用されているという。

ポルシェはAnagogの技術の活用により、各顧客がおかれている状況や個人的なニーズに適したサービスの提供が可能になる。Anagogの技術は、バックエンドサーバーにデータを送信せずに、携帯端末で直接、データを分析するシステムのため、高いデータ保護を確保できる利点がある。

独自動車大手のダイムラーも今年2月にAnagogに出資したと発表している。

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