独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのチェコ子会社であるシュコダ自動車は6日、カーシェアリング事業を拡大すると発表した。デジタル技術や新しいモビリティ・ソリューションの開発を強化する目的で設立したSKODA AUTO DigiLabが運営するピア・ツー・ピア(P2P)・カーシェアリングのプラットフォーム「ホッピーゴー(HoppyGo)」が、チェコの旅客輸送会社レオ・エキスプレスのモビリティサービス子会社スマイルカー(SmileCar)と合弁会社を設立する。
ホッピーゴーは、個人間での車両の共有をマッチングするプラットフォームで、自家用車をカーシェアリングに提供したい人と自動車を利用したい人をつなぐアプリを提供している。今回の事業統合により、ホッピーゴーの利用者は直ちに、同じアプリ上で、レオ・エキスプレスが運営する鉄道や長距離バス、カーシェアリングプラットフォーム「スマイルカー」を含む複数の交通サービスを組み合わせたマルチモーダルのモビリティサービスを検索・利用することができる。
合弁会社が管理する自動車は750台を超える。SKODA AUTO DigiLabのチーフ・デジタル・オフィサーであるアンドレ・ヴェーナー氏は今回の事業統合について、「シェアリングエコノミー(共有経済)と複数の交通手段を連携するマルチモーダル・モビリティという2つの重要な要素を組み合わせている」とコメントした。