シーメンスの風力発電設備、6千人削減へ

独シーメンスの風力発電設備子会社シーメンス・ガメサは19日、全従業員の4分の1に当たる6,000人を整理すると発表した。風力発電施設への助成金を削減する動きが世界的に広がり、同社の業績を圧迫しているためで、来年11月までに実施する。

風力発電などの再生可能エネルギー発電には従来、法律で定められた額の助成金が給付されていた。だが、再生エネ発電の規模が増え、助成金の総額が増えるにつれて、助成金を最終負担する消費者や企業へのしわ寄せが大きくなってきたことから、各国は助成を入札によって決める方式へと転換。最も低い助成額を提示した応札者が優先的に落札するようになったことから、メーカーに対する価格引き下げ圧力が高まっている。シーメンス・ガメサはその影響で本業のもうけを示す営業利益が激減したことから、コスト削減に向けて人員整理が避けられなくなった。

ドイツでは1,900人のうち213人が削減対象となる。主にハンブルクとブレーメンの拠点で整理が行われる。

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