アリババ、中国でダイムラーなどにスマートスピーカー供給

中国の電子商取引大手、阿里巴巴(アリババ)は22日、同社のスマートスピーカー「天猫精霊(TMALL GENIE)」を欧州の自動車大手であるダイムラー、アウディ、ボルボが中国市場で販売する車両向けに供給すると発表した。3社は、天猫精霊を採用する最初の自動車メーカーとなる。アリババは、今後さらに取引先を拡大していく意向を示している。

スマートスピーカーは、人工知能(AI)の活用により音声対話で制御できるスピーカーデバイスで、天猫精霊は、アリババ傘下の研究機関であるアリババAIラブスが開発した。ドライバーはスマートスピーカーを使って、例えば、自宅に居ながら音声対話で燃料の残量や、エンジンやバッテリーの状況、車両のドアや窓の施錠状況を確認したり、空調機器を作動することができる。

アリババによると、自動車向けの天猫精霊は、近く市場投入する予定。ボルボは「XC90」「S90」「XC60」に天猫精霊を採用する計画で、ダイムラーとアウディは今後、採用モデルを決める予定。

アリババは、2017年7月に天猫精霊を発売し、これまでに中国で200万台以上を販売している。

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