ドイツ乗用車新車登録、4月は8.0%増加

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5月3日発表した2018年4月の国内乗用車新車登録は31万4,055台となり、前年同月に比べ8.0%増加した。イースター(復活祭)の祝日により、3月は営業日が前年同月に比べて2日少なく登録台数が減少していたが、4月は営業日が2日多かったことが増加の一因。3~4月の2カ月を前年と比べると約2%の増加となる。1~4月の累計では、前年同期比5.0%増の119万2,666台となった。

4月の新車登録のうち、個人は全体の38.0%(前年同月比19.3%増)を占めた。法人は前年同月比2.0%増の微増にとどまった。

燃料別では、ガソリン車が前年同月に比べ19.1%増え、市場シェアは61.6%となった。ディーゼル車は12.5%減少し、市場シェアを33.4%に落とした。電気自動車は、124.4%増の3,171台に拡大した。ハイブリッド車も69.8%増の1万858台に急伸。うち、プラグインハイブリッド車は2,632台(21.1%増)を占めた。

ブランド別では、ドイツ勢は、アウディ(1.5%減)以外は前年同月を上回った。最大手のフォルクスワーゲン(VW)(14.6%増)、スマート(22.9%増)、フォード(14.8%増)は好調だった。

国外ブランドでは、最大手のシュコダ(12.5%増)が2ケタ増となったほか、セアト(37.5%増)も大幅に伸びた。これに対し、テスラ(46.2%減)とランドローバー(44.9%減)は40%を超える大幅な落ち込みとなった。

日本勢は、ホンダ(31.8%増)、トヨタ(19.5%増)、マツダ(10.0%増)が大幅に増えた。レクサス(1.4%増)も前年同月を上回った。日産(23.1%減)、スバル(8.0%減)、三菱自(12.3%減)、スズキ(5.6%減)は前年同月を下回った。

■ 国内生産・輸出も増加

独自動車工業会(VDA)によると、4月の輸出は前年同月比11%増の38万1,000台、1~4月の累計は前年同期比3%減の146万7,200台にとどまった。国内生産は、4月が8%増の48万7,600台、1~4月は3%減の191万5,600台だった。

国内受注は、4月が前年同月に比べ約4%増加、1~4月の累計でも約1%増加した。国外受注は、4月が約5%増加、1~4月の累計では4%増加した。

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