独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級スポーツカーメーカーであるポルシェは4月26日、中国の上海でポルシェ・エクスペリエンスセンターの開所式を行った。世界では6カ所目、アジアでは初のエクスペリエンスセンターとなる。
上海のセンターは、敷地が10万平方メートルで、ドリフトレーンやオフロードサーキット、カフェ、レストラン、会議室、小売店などがあり、顧客やポルシェ・ファンがポルシェ車の走行能力を体験したり、食事や買い物を楽しんだりすることができる。上海のエクスペリエンスセンターは、国際レース場の上海インターナショナルサーキットに隣接しており、同サーキットの全長5.5キロメートルのレース用コースも利用することができる。
■ 2ドアスポーツカーの販売強化
中国はポルシェにとって最大の単独市場であり、2017年は約7万1,500台を販売した。特にSUVの販売が好調で、2017年は「カイエン」、「マカン」の2モデルで約5万7,600台を販売した。
ポルシェのデトレフ・フォン・プラテン取締役(販売・マーケティング担当)は上海のエクスペリエンスセンター開設に際し、「中国市場ではこれまで、4ドアモデルの販売が中心となっているが、エクスペリエンスセンターでは2ドアのスポーツカーの優れた走行パフォーマンスも顧客やファンに体験してもらうことができる」と述べ、今後の事業展開に意欲を示している。
上海のポルシェ・エクスペリエンスセンターは、ライプチヒ(ドイツ)、ル・マン(フランス)、シルバーストーン(英国)、アトランタ(米国)、ロサンゼルス(米国)に次いで6カ所目となる。