自動運転車、ドライバーの期待はさまざま=5カ国調査=

独経営コンサルタント会社のHorvath & Partnersはフラウンホーファー研究所(IAO)と共同で完全自動運転車の利用についてアンケート調査を実施した。主要な自動車市場である中国、ドイツ、フランス、米国、日本の5カ国のドライバー計2,500人に質問した。それによると、30%のドライバーが、自動運転車は1,500ユーロ以上高くなってもよいと回答。一方で約半数のドライバーは500ユーロ以下の価値しか認めなかった。また、半数のドライバーは、運転席がなくなることで車内が広くなり、寝室や書斎として利用できることに期待を示した。ドイツでは自動運転車に1,500ユーロ以上の価値があると判断しているドライバーの割合は34%と5カ国の中で最も高かった。

自動運転車で享受できる「睡眠とリラックス」、「仕事」、「飲食」、「マルチメディア・娯楽」「幸せ感」の5つのテーマについては、中国のドライバーが最も高い関心と購入意欲を示した。次いで日本が高い関心を示したが、購入意欲は5カ国の中で一番低かった。これは日本のドライバーの1日あたりの平均乗車時間が44分と、全体の平均70 分よりはるかに少ないことが背景にある。ドライバーがどのテーマや機能に関心を示すかは、自動車の利用目的によって異なる。休暇で利用する場合は「睡眠とリラックス」、通勤や業務で利用する場合は車内で「仕事」ができるなど、期待は様々であった。

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