アウディ、中国販売が好調

独自動車大手フォルクスワーゲン（VW）傘下の高級車ブランド、アウディが発表した4月の販売台数は、前年同月比3.1％増の16万900台に拡大した。特に好調だったのは13.5％増加した中国。北米も3.9％増加、うち米国は2.1％増、メキシコは0.9％増、カナダも13.9％増と順調に販売を伸ばした。一方、欧州ではドイツやフランスでの販売不振を受け全体で4.1％減少した。背景には「A1」、「Q3」、「A6」、「A7」シリーズのモデルチェンジがある。

アウディの営業幹部によると、デジタル化とエレクトロモビリティーをけん引する中国市場はまだ飛躍的に販売を伸ばせる余地がある。現在、全体の販売台数の約3分の1が中国で、特に大型高級車「A8」シリーズの約半数が中国の顧客に渡っている。アウディは2022年までに現地の生産能力を2倍以上に増強するほか、EV4モデルを現地生産することを計画している。