ロケット・インターネット、アリババに子会社売却

独投資会社のロケット・インターネットは8日、南アジアで電子商取引事業を展開する子会社ダラズの全株式を中国の電子商取引大手アリババに売却したと発表した。傘下にあるインターネット分野の新興企業の価値を高めた上で売却する戦略に沿ったもの。取引額は明らかにしていない。

ダラズは2012年にパキスタンで設立された企業。現在は同国のほか、バングラデシュ、ミャンマー、スリランカ、ネパールでも事業を展開している。これら5カ国は人口が計4億6,000万人と多く、その60％が35歳未満であることから、市場の将来性は大きい。

ロケット・インターネットはシンガポールに本社を置き東南アジアで電子商取引事業を展開するラザダについても16年にアリババに売却した経緯がある。ラザダはロケット・インターネットが12年に設立した企業。