ドイツ連邦統計局が15日発表した第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP、速報値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質成長率が前期比0.3%となり、前期の同0.6%から半減した。成長鈍化は2四半期連続。輸出と政府最終消費支出の減少が伸び率を押し下げた。
内需はおおむね好調で、特に建設投資と設備投資が大きく伸びた。個人消費は小幅増。政府最終消費支出は約5年ぶりに縮小した。
貿易は低迷し、輸出のほか輸入も落ち込んだ。
ドイツ経済は第1四半期に減速したものの、GDPは2014年第3四半期(7~9月)から15四半期連続で拡大し、統一後最長のプラス成長となっている。エコノミストの間では、景気拡大は今後も続くものの、ピークは過ぎたとの見方が有力だ。