ベバスト―投資額2割拡大、今後3年で6億ユーロ―

自動車部品大手の独ベバスト(シュトックドルフ)は14日、今後3年間の投資額を過去3年間(2015~17年)を23%上回る計6億ユーロへと拡大すると発表した。ルーフシステムなどの中核事業のほか、新規事業の強化に充てる考えで、特に電動車関連の分野に重点を置くとしている。

同社は昨年、電動車用充電ソリューションを初めて市場投入した。最近は商用車用標準バッテリーシステム向けのバッテリーモジュールの開発と供給を韓国のサムスンSDIに委託ことで合意。また、電池システムをビルト・トゥー・プリント方式(顧客の設計仕様に基づく生産方式)で生産する初の契約をバスメーカーから獲得した。

ベバストが同日発表した2017年12月期の売上高は前年比12%増の35億1,200万ユーロとなり、4年連続で2ケタ台の伸びを記録した。最大の市場である中国の事業が好調で、同国売上は初めて10億ユーロを突破。同社売上の34%を占めた。

営業利益は20%増の2億4,800万ユーロと売り上げを上回る伸びを記録しており、売上高営業利益率は前年の6.5%から7.1%へと上昇した。7%を超えたのは初めて。

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