家屋侵入警報サービスを保険会社が検討

空き巣などによる家屋侵入のリスクをスマートフォンで知らせるサービスを、貯蓄銀行系の保険会社SVシュパールカッセンフェアジッヒャルングが将来的に導入する考えだ。導入に向けてすでに各州の警察当局と協議を進めている。クラウス・ツェーナー副頭取が8日、明らかにした。

同社はアプリを用いた悪天候警報サービスを顧客に提供している。その延長線上で家屋侵入警報が視野に入ってきた。

多くの犯罪には共通性がある。家屋侵入であれば、犯行の時間や場所、盗品の種類、行動パターンが似通っている。

ドイツの累計ベース予測技術研究所(IfmPt)はこうしたデータをもとに犯罪予測ソフトウエアを開発した。同ソフトをマックスプランク外国人・国際犯罪研究所が実用調査したところ、効果が限られるものの住宅侵入をある程度、予測できることが分かった。現時点では精度が低いものの、将来的に実用化される可能性がある。

ただ、警報を受けた顧客がパニックを起こさないようにする必要があるため、どのような文面で通知するかは難しいという。

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