フォルクスワーゲン―4月販売は今年最高の10.2%増に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が18日発表した4月のグループ販売台数は前年同月比10.2%増の92万7,200台となり、今年最大の伸びを記録した。主要市場すべてで増加。南米とアジア太平洋では増加幅が2ケタ台に上った。1~4月の累計は360万6,900台で、前年同期を8.1%上回った。

4月の南米販売は5万1,900台で、前年同月を31.8%上回った。主力のブラジルが50.4%増の3万4,000台と1.5倍に拡大したことが大きい。

アジア太平洋は12.2%増の36万台で、最大市場の中国は11.7%増の33万4,800台だった。

足元の西欧も好調で、9.5%増の30万5,000台に拡大。ドイツは11.5%増の12万6,200台と2ケタ台の伸びとなった。

中東欧は8.0%増の6万8,700台で、ロシアは18.2%増の1万8,900台だった。

北米は0.5%増の7万9,900台と小幅な伸びにとどまった。主力の米国は5万3,700台で、前年同月を3.2%上回った。

ブランド別では商用車のMAN(44.5%増の1万1,800台)とVWブランド商用車(16.3%増の4万6,400台)、乗用車のセアト(21.0増の5万100台)、VWブランド乗用車(11.0%増の51万9,700台)、シュコダ(10.1%増の10万7,100台)が2ケタ台の伸びを記録。その他の主要ブランドも商用車のスカニアが7.0%増の7,500台、高級車のアウディが3.1%増の16万900台、超高級車のポルシェが2.5%増の2万2,600台とすべて増加した。

1~4月の累計をみると、主要地域ではすべて販売が増加。アジア太平洋(12.0%増)、南米(12.0%増)、中東欧(10.5%増)は2ケタ増となった。ブランド別ではMANが27.0%増と大きく伸び、セアト(19.3%増)とシュコダ(11.3%増)も10%台の伸びを記録した。減少したのはVWブランド商用車(0.4%減)だけで、VWブランド乗用車は7.1%、アウディは8.0%、ポルシェは5.3%、スカニアは8.9%拡大した。

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