ドイツのスマートフォン所有者の59%が実店舗でスマホを用いたNFC(近接場型の無線通信)決済を全く利用したことがないことが、情報通信業界連盟(Bitkom)のアンケート調査で分かった。セキュリティに懸念を持っているためで、「頻繁あるいはときどき利用する」人は18%にとどまった。QRコード決済を「頻繁あるいはときどき利用する」人も18%と少ない。Biktomのアッヒム・ベルク会長は「ドイツの消費者はことお金に関しては伝統的に極めて用心深く、保守的だ。だが、我々は現在、金融・銀行のあり方が根本的に変化する時代を生きている。この事情は店舗での支払い方法も変えていくだろう」との見方を示した。
スマホ決済を利用しない回答者に理由をたずねたところ、「セキュリティに懸念がある」が最も多く61%に上った。これに「支払い手続きが面倒」が30%、「時間がかかりすぎる」が13%で続いた。