スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは先ごろ、北部にあるエステルゴム工場のスマート化を図るため、設備の強化および関係企業とのネットワークを整備しサプライチェーンを刷新するプロジェクトを開始した。投資額は53億800万フォリント(1,660万ユーロ)で、うち27億1,200万フォリントは自己資金、25億9,600万フォリントを政府の経済開発計画「セーチェニー2020」からの助成金で賄う。プロジェクトの完了は2020年を予定する。
同プロジェクトには、燃費向上及び再生可能原料の利用促進などを可能にする軽量化車両の開発、レーザー溶接技術の利用、溶接ロボットのネットワーク接続、部品の完全自動トラッキングシステムの導入、サプライヤーネットワークの刷新などが含まれる。プラスチックメーカーのペミュ、政府系研究機関のバイ・ゾルターン応用研究所、パーズマーニ・ペーター・カトリック大学が参加している。
マジャールスズキはロボットの導入やオートメーション化を進めるプロジェクトを3年間かけて2016年に完了しており、エステルゴム工場の生産ラインには770台のロボットが導入されている。
同社は2015年以来、ハンガリー投資促進庁(HIPA)の支援の下、品質管理とイノベーションに関する研修事業を国内部品メーカー39社と実施してきた。(1HUF=0.40JPY)