米自動車大手フォードは22日、ルーマニア・クラヨバ工場に最大2億ユーロを追加投資する計画を明らかにした。コンパクトSUV(スポーツ型多目的車)「エコスポーツ」に次ぐ新モデルの生産が目的で、具体的なモデル名は今後発表する。今回の投資により、約1,500人の雇用が創出されると見込んでいる。
フォードはクラヨバ工場における増産について、「同工場の柔軟性とサプライヤーなど地元との関係の強さを示すもの」と強調。また、戦略的にも重要な高速道路の早急な整備をルーマニア政府が約束したことも、決定の一因となったことを示唆した。
フォードは、エコスポーツの生産開始に向けて2016~17年にもクラヨバ工場へ2億ユーロを投資した。これに伴い、ロボットの数を550台以上に増やし、生産効率・品質の向上を図った。
クラヨバ工場の従業員数は現在、4,400人強。新モデルの生産に際し、一般・熟練労働者1,500人を新たに採用し、3シフト制に移行する計画だ。