シュコダ、鉄道車両のトランステックを完全子会社化

チェコ機械大手のシュコダ・トランスポーテーションは21日、フィンランドの鉄道車両メーカー、トランステックを完全子会社化すると発表した。同国の化学・消費財大手シニトゥオテから株式25%を取得し、持ち株比率を100%に引き上げる。取引額は非公表。

トランステックは1985年の設立で、機関車、近郊線用の2階建て旅客車両、路面電車などを製造する。シュコダは2015年に同社の株式75%を取得して経営権を握った。フィンランド国鉄から新車両を、ヘルシンキとタンペーレ両市から路面電車を受注するなど事業展開は好調だ。17年の売上高は1億1,800万ユーロで、従業員は現在約750人。

シュコダは昨年、中国国営の中国中車(CRRC)による買収交渉がとん挫した後、チェコの投資会社PPFと買収合意し、先ごろ欧州競争当局の承認を得て同社の100%子会社となった。

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