スロバキアの中央労働社会家族局が18日発表した4月の失業率は前月から0.13ポイント減の5.42%となり、同国が独立した1989年以降で最低水準を記録した。前年同月比では2.32ポイントと大幅に低下した。4月末時点の求職者数は18万3,518人で、前月比で2.26%、前年同月比で26.22%それぞれ減少した。
2月失業率を8つの県別にみると、全県で低下した。南部のバンスカー・ビストリツァ県の低下幅が最も大きかった。
4月の求人数は8万600件となり、過去最高を記録した。一方で国内の求職者だけでは求人数を賄えず、同月の失業率の低下幅は季節的要因も重なり2016年夏以来で最低となった。また、求人が南西部と西部に集中する一方、失業者は南部と東部に集中しており、地域による不均衡は解消されていない。
同国経済は今後も成長する見通しで、失業率の低下は減速しつつも更に続くと予測されている。