BASFが飼料用ビタミンA・Eの供給を正常化

化学大手の独BASFは2日、昨秋に発動した不可抗力条項(フォース・マジュール)を同日付で部分解除すると発表した。解除対象は飼料用のビタミンAとビタミンE。食品添加剤用ビタミンなど他の製品については年内解除の見通しを示している。

同社では昨年10月末にルートヴィヒスハーフェンのシトラール工場で火災が発生したことから、シトラールとイソプレノールを原料とする香料、ビタミンA・E、一部のカロチノイド製品を対象に不可抗力条項を発動していた。

食品添加剤用のビタミンA・E、カロチノイドについては第3四半期半ば(8月)以降に不可抗力条項を解除する。食品添加剤用製品の解除が飼料用よりも後になったのは品質検査のハードルが高いため。シトラールとイソプレノールを原料とする香料については第4四半期の解除を見込んでいる。

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