ポーランド石油最大手PKNオルレンは12日、石油化学事業の強化に向けて約83億ズロチ(19億3,900万ユーロ)を投資する計画を明らかにした。同社として過去最大規模の投資で、2023年までに国内中部のプウォツクとブウォツワヴェクの両施設の生産能力を約3割増強する。
新投資計画の柱はプウォツク、ブウォツワヴェク両化学工場における芳香族化合物、オレフィン系製品、フェノールの生産能力の拡張。研究開発(R&D)機能の向上も図る。
オルレンは国内の石化施設拡張を通して、精製事業と石化事業の連結をより密接にし、収入基盤の多様化を図る考えだ。その結果、EBITDAベースで約15億ズロチ(3億5,040万ユーロ)の増益となり、5~6年で投資回収できるとみている。また、ポーランドの貿易収支における石化製品の黒字化にも大きく貢献できるとしている。