欧州の通信・メディア大手アルティス(オランダ)は20日、フランスとポルトガルの通信塔事業を売却すると発表した。積極的な買収で膨れ上がった債務の圧縮が目的で、取引額は25億ユーロに上る。
アルティスはフランスで、子会社SFRを通じて10万198基の通信塔を運営している。同事業を統括する新会社を設立し、同社の株式49.9%を米投資会社KKRに売却する。
ポルトガルでは傘下の同国通信大手PTポルトガルの子会社で、2,961基の通信塔を運営する事業会社の株式75%をモルガン・スタンレー・インフラストラクチャー・パートナーズと南アフリカの投資会社ホライズン・エクイティ・パートナーズの連合に売却する。