ミネベアミツミ(本社:長野)は18日、スロバキア東部のコシツェ工場が開所したと発表した。まず車載モーターを生産し、将来的には車載アンテナ、LEDバックライトなども手がける計画だ。また、ドイツに続く欧州第2の開発拠点も設ける。
新工場への投資額は6,000万ユーロで、2022年までに累計で1億ユーロ(約127億円)に達する見通し。当初1,100人を雇用し、22年には2,000人まで増員する。このほか開発技術者100人を採用する。
スロバキア工場は、同社の欧州向け車載・産業機械事業の拡大戦略を支える柱の一つ。新工場の稼働を機に欧州サプライチェーンへ本格的に参入する。現地生産を通じ、為替リスク、輸送費・関税の軽減と、製品供給の迅速化を見込む。
新開発拠点は、既存の独拠点PMDMと連携する形で運営する。ドイツで適した人材を見つけるのが難しくなっているためで、地元の大学・工科大学の卒業生に期待をかけている。