ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した5月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.6%増となり、2カ月ぶりに拡大した。建設業が3.1%増、製造業が2.7%増と大きく拡大。エネルギー業も0.8%伸びた。
製造業では消費財が6.5%増加して全体をけん引。中間財は3.0%増となり5カ月ぶりに拡大した。投資財は0.9%増だった。
鉱工業生産指数を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、4〜5月は前の期の2〜3月を0.7%上回った。建設業が3.3%拡大。製造業も0.5%伸びた。
経済省は、受注残が大きいほか、製造業新規受注高が5月に増加へと転じたことを踏まえ、鉱工業の景気の緩やかな拡大は今後も続くとの見方を示した。