独銀最大手のドイツ銀行は16日、2018年4-6月期(第2四半期)決算の税引き後損益が約4億ユーロの黒字となり、アナリスト予想平均(1億5,900万ユーロ)のおよそ2.5倍に達する見通しを明らかにした。税引き前利益もアナリスト予想(3億2,100万ユーロ)の約2.2倍の7億ユーロ程度を見込んでおり、経営陣は「ドイツ銀行の事業の安定を示すものだ」と強調している。同行は4-6月期の業績がアナリスト予想を大幅に上回る見通しとなったことから、適時開示義務に基づいて今回、数値を発表した。
4-6月期は他の数値もアナリスト予想より良好で、売上高に相当する経常収益では同予想を2億ユーロ上回る約66億ユーロ、「利息以外の費用」では同予想を2億ユーロ下回る58億ユーロを見込んでいる。
6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は前期末を0.2ポイント上回る約13.6%、総資産に対する自己資本の比率であるレバレッジ比率は同0.2ポイント増の約3.9%となる見通し。アナリスト予想ではそれぞれ13.3%、3.7%となっていた。