自動車大手オペルが黒字転換

仏自動車大手PSAの独英子会社オペル・ボクソール(OV)が1-6月期(上半期)に営業黒字を計上したことが、PSAの24日付決算発表で分かった。OVは昨年8月、PSAが米ゼネラル・モーターズ(GM)から買収。PSAの下で現在、業績改善に取り組んでいる。PSAのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は「オペル・ボクソールのチームは新しいオペル・ボクソールの創出に向けて良い成果をも出した。彼らはさらなる可能性を引き出すことに全力を挙げて取り組んでいる」と述べ、OVの取り組みを高く評価した。

OVの1-6月期の営業利益は5億200万ユーロに上った。PSA全体の営業利益の22%を占める計算だ。売上高は99億4,600万ユーロで、売上高営業利益率は5.0%に上った。

オペルは過去20年間、ほぼ一貫して赤字経営が続いていたことから、昨年11月に業績改善計画を発表。PSAへの傘下入りに伴うシナジー効果を調達から販売に至るすべての事業過程で引き出す方針を打ち出した。まずは2020年までに年11億ユーロを実現し、黒字転換を図る目標だ。売上高営業利益率については2020年までに2%とし、26年までには6%へと引き上げることを目指している。

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