ドイツ銀が先行きに自信、コスト目標堅持

独銀最大手のドイツ銀行が25日発表した2018年4-6月期(第2四半期)決算の税引き後損益は4億1,000万ユーロの黒字だった。黒字幅は前年同期を14%下回ったものの、アナリストの当初の予想平均(1億5,900万ユーロ)を大きく上回っており、クリスティアン・ゼーヴィング頭取は「第2四半期はリストラを大幅に加速するとともに、事業が世界的に安定していることを証明できた」と明言。コスト削減に向けた取り組みも順調だとして、同行の先行き懸念を明確に否定した。

税引き前利益は7億1,100万ユーロで、前年同期を13%下回った。投資銀行、リテール、資産運用の3部門すべてで減益となった。

調整済みベースのコストは55億7,700万ユーロとなり、1%減少した。ゼーヴィング頭取は18年通期の同コストを230億ユーロ以内に抑制するとした4月の就任当初の公約を堅持した。

6月末時点の狭義の中核自己資本比率は13.7%で、前期末(3月末)の13.4%から0.3ポイント上昇した。総資産に対する自己資本の比率であるレバレッジ比率も前期末の3.7%から3.8%へと拡大している。

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