独自動車大手のBMWグループは10日、中国の検索エンジン大手の百度(バイドゥ)による自動運転のオープンプラットフォーム「アポロ」の役員を引き受ける趣意書(MoU)に署名した。百度と自動運転の共同プロジェクトの可能性を模索し、中国市場における自動運転技術の開発を加速する。
「アポロ」は2017年7月にスタートした。これまでに世界の自動車業界やテクノロジー会社から118パートナーが参加している。
BMWのクラウス・フレーリッヒ開発担当取締役は百度との協力について、「主導的な自動車会社とテクノロジー会社による力強い結束は、自動運転の長い道のりを成功に導く鍵となる。我々は地域による普及速度や規制の違いに対応するため、世界統一の技術基準を目指している。BMWグループと百度の協力により、特殊な要件への対応や技術的なアプローチを加速し、中国における自動運転を近い将来に現実のものとすることができる」とコメントした。
今回の発表は、ドイツ・中国政府間協議の枠組みにおいて李克強(リー・クォーチャン)首相とドイツのアンゲラ・メルケル首相の同席のもと行われた。