5月のユーロ圏失業率は8.4%、08年12月以来の低水準に

EU統計局ユーロスタットが2日発表した5月のユーロ圏の失業率は8.4%となり、前月に続いて2008年12月以来の低水準を記録した。景気回復のペースは1~3月期に鈍化したものの、雇用が堅調を維持していることが確認された格好となる。(表参照)

4月の失業率は速報値で8.5%となっていたが、ユーロスタットは同日、8.4%に下方修正したことを明らかにした。

EU28カ国ベースの失業率は前月から横ばいの7%。主要国はドイツが3.4%、フランスが9.2%、イタリアが10.7%、スペインが15.8%となっている。域内最悪のギリシャは3月時点で20.1%だった。

同月の失業者数は、ユーロ圏が前月を12万5,000人下回る1,365万6,000人、EUが同15万4,000人減の1,720万7,000人と推定されている。

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