米ADM、仏飼料大手ネオヴィアを買収へ

穀物メジャーの米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は2日、仏飼料大手ネオヴィアの買収に向けた交渉を行っていることを明らかにした。飼料部門の強化が狙いで、150億ユーロで買収する計画だ。

ネオヴィアは家畜・水産養殖用の飼料やペットフードなどの製造・販売を手がける企業。フランス最大の農業共同組合インヴィーヴォが過半数の株式を握っている。2017年の売上高は17億ユーロだった。

ADMは価格変動が激しく、収益が不安定な穀物取引事業への依存を減らすため、多角化を進めている。欧州と東南アジア、アフリカに大きな事業基盤を持つネオヴィアの買収によって、飼料部門の強化を図る。飼料部門とネオヴィアを統合し、新会社「ADMネオヴィア」を創設する方針だ。同社の売上高は35億ドルに上る。

ADMは14年にスイス飲料・食品香料大手のワイルド・フレーバーズを30億ドルで買収した。ネオヴィアの買収が実現すれば、これに次ぐ規模の大型買収となる。

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