衛星放送大手の英スカイをめぐる買収合戦が過熱している。米21世紀フォックスは11日、買収額を引き上げたが、その直後に米メディア大手コムキャストがフォックスを上回る額を提示。スカイの評価額は260億ポンド(約3兆8,600億円)に膨れ上がった。
スカイの株式39%を保有するフォックスは昨年末、残る株式を取得し、完全子会社化した上で米ウォルト・ディズニーに売却することを決定。フォックスを1株当たり10.75ポンドで買収することになっていた。ところが、コムキャストが2月に1株当たり12.5ポンドでの買収を発表し、買収合戦に発展していた。
フォックスが提示した最新の買収額は、1株当たり14ポンド。従来から30%引き上げた。スカイを245億ポンドと評価した格好となる。
これに対してコムキャストは同日、従来の価格に18%を上乗せした1株当たり14.75ポンドでの買収を提案。買収額を260億ポンドに引き上げた。