電機大手の独シーメンスは3日、チェコの車両メーカー、シュコダ・トランスポーテーションと共同で、チェコ国鉄(CD)から5両編成の高速鉄道車両を10編成受注したと発表した。契約額は1億1,500万ユーロ。車輪と車台はオーストリアのグラーツ工場、車体はウィーン工場で製造し、内装はシュコダが担当する。32カ月以内に最初の車両が納入される予定だ。
チェコ国鉄が導入するのは高速鉄道「レールジェット」用の車両。最高速度は時速200キロメートル、各客車の座席定員は330人となっている。シーメンスが設計、配線ボックス、車台の生産、試運転などを請け負う。シュコダは電気系統や機械部分の最終組立工程、静止試験、補助コンバーター及び制御キャビネットを供給する。
チェコ国鉄のクルテク総裁は、レールジェットの導入により国内と中欧地域における遠距離輸送を強化すると話した。