ポーランドのアダムチク社会基盤相とスロバキアのエールシェク運輸相は16日、スロバキアで建設される高速道路R4号線とポーランドの自動車専用道S19号線を接続することで合意した。東欧を南北に縦断する幹線道路「ヴィア・カルパチア」の整備を進める目的で、他の国際幹線道路や鉄道の近代化でも緊密に協力していく姿勢だ。ポーランドのヒジネとスロバキアのトゥルステナーを結ぶ国境橋を2021年までに建設する計画でも合意した。
ヴィア・カルパチアはリトアニアのクライペダ、カウナス、ポーランドのビャウィストク、ルブリン、ジェシュフ、スロバキアのコシツェ、ハンガリーのデブレツェンを通り、ルーマニア、ブルガリア、ギリシャへ分岐する。ルーマニアのコンスタンツァ港、ギリシャのサロニカ港に連結する予定だ。欧州連合(EU)が整備を進める汎欧州輸送ネットワーク(TEN-T)には採用されていないが、経路となるEU加盟国独自の取り組みが進んでいることから、ポーランドのアダムチク社会基盤相はTEN-Tを構成する幹線道となる可能性は十分とみている。