独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは、スポーツカー「TT」の誕生から20周年となる今年秋にマイナーチェンジしたモデルを市場投入する。2014年に投入した3代目「TT」からデザインや機能の向上、装備の充実などで商品力を強化している。9月末から予約受付を開始する。販売価格はクーペが約3万5,000ユーロから、カブリオレが約3万7,500ユーロからの設定となる。
エクステリアはフロントグリルを除きこれまでオプションだった「S」ラインデザインとなる。また、サイドスカートを改良し、ディフューザー形状のリアバンパーを装備している。デジタルコックピットとなったほか、横滑り防止装置、多機能ハンドルを標準装備するなど機能を大幅にアップグレードしている。
パワートレインはこれまでの1.8リットルから2.0リットルガソリンエンジンの最高出力145kW/197PS、最大トルク320Nm(回転数1,500)に強化。変速機は6速マニュアルトランスミッションと7速デュアルクラッチトランスミッションを用意する。また、トップモデルの「TTS」は2.0リットルTFSIエンジンを搭載し、最高出力225kW/306PS、最大トルク400Nm(回転数2,000 ~5,300)のパワーを引き出す。全輪駆動で、7速デュアルクラッチトランスミッションを採用。停止から時速100kmへの加速は4.5秒(ロードスターは4.8秒)となる。
アウディは「TT」誕生20周年を記念して999台の限定モデルも販売する予定という。