堀場製作所は10日、電動車用電池や燃料電池の評価技術で定評のある独フューアルコン(FuelCon)を買収することで合意したと発表した。電動車計測事業を強化する狙い。独子会社ホリバ・ヨーロッパを通して株式100%を取得する。9月の買収手続き完了を見込む。
フューアルコンは2001年の設立で、独東部のマグデブルク・バールレーベンに本社拠点を置く。燃料電池と電池の試験装置を手がけている。
堀場は電動車市場が世界的に急拡大していることを受けて、今回の買収に踏み切った。自動車計測ソリューションを広範囲に渡って提供できるようにする考えだ。
同社のシニアコーポレートオフィサーであるジョージ・ギレスピー氏は「フューアルコンが培ってきた電動化に対する評価試験のノウハウと我々の自動車計測技術が融合することで、あらゆる市場のニーズに対し、より迅速に対応していくことが可能となりました」と述べた。