電機大手の独シーメンスは28日、新開発のハイブリッド機関車「ベクトロン・デュアル・モード」を9月の鉄道技術見本市イノトランス(18〜21日、ベルリン)で公開すると発表した。ドイツ国内の貨物輸送を想定した製品で、9月末から受注の受付を開始する。
同国の鉄道網は電化率が約60%にとどまる。このため電化されていない区間に貨物を輸送するためには機関車を電動車からディーゼル車に交換しなければならない。ハイブリッド機関車は電化路線を電力、その他の路線を軽油で走行することから、そうした手間を省くことができる。燃料費とメンテナンス費の削減にもつながるとしている。