中国の総合家電大手TCLは欧州のテレビ市場で2020年末までに3位を獲得する目標だ。李東生社長がロイター通信に明らかにしたもので、マーケティング費用の拡大を通して知名度を引き上げるとともに、サービスも拡充し目標を達成するとしている。
同社は世界のテレビ市場でサムスン電子、LG電子に次ぐ3位に付けているが、欧州では無名ブランドにとどまっている。李社長は「3大市場である米国、アジア、欧州のすべてでプレゼンスを示すことは大手電機メーカーにとって極めて重要だ」と明言した。欧州市場の本格開拓に向けてポーランドのワルシャワ近郊に先ごろ、工場を開設した。
TCLは中国では洗濯機や冷蔵庫、エアコンなど幅広い分野の家電を手がけている。同社長は欧州でも取扱商品を増やしていきたいと抱負を述べた。