商用車用のブレーキや安全装置を製造するワブコ(ベルギー)は8月21日、ドイツのハノーバーにある拠点に建設していたエンジニアリング・イノベーションセンターが完成し、稼働を開始した。投資額は約3,000万ドル。新センターの開設により、製品開発やエンジニアリングの世界的な競争力を強化する。同社はさらに、ハノーバー近郊のイェファーセンにある大型トラック・バスの試験走行施設の拡張工事に2,100万ドルを投資する計画も発表した。
新しいエンジニアリング・イノベーションセンターでは、トラック、バス、トレーラーの安全システムや効率改善に寄与する技術を開発する。商用車の自動運転やネットワーク化、電気駆動化に寄与する技術の開発も含まれる。
新センターの面積は1万1,500平方メートルと、同社の研究・開発センターでは最大規模であり、世界の研究開発ネットワークの中心的役割(ハブ機能)を担う。
ハノーバーの拠点には現在、2,200人以上(うち、エンジニア:約750人)が勤務している。