独化学大手のエボニックは20日、中国同業の浙江新安化工集団と合弁会社を設立することで合意したと発表した。シリコンや接着剤、シーリング材、塗料などの需要拡大を受けて、原料となる乾式シリカを生産する。
新会社エボニック新安(淅江)シリコン・マテリアルを設立し、乾式シリカの一種であるフュームドシリカを生産する。年産能力8,000トンの工場を2021年から操業する。投資額は数千万ユーロ。エボニックは60%を出資し、経営権を握る。
エボニックはシリカ事業を強化しており、17年には米JMフーバーの沈降シリカ事業を買収した。今回の中国合弁によりフュームドシリカの生産能力を拡大する。同社は「アエロジル」ブランドでフュームドシリカを販売している。