欧州委がサマータイム廃止を提案へ、意見公募で84%が廃止支持

2018年9月3日発行 No.213号

欧州委員会は8月31日、欧州議会とEU加盟国にサマータイム(夏時間)の廃止を提案すると発表した。7月上旬から8月中旬にかけて実施した意見公募で84%が廃止を支持した結果を受けた措置。欧州委は制度改正に向けて法案の策定に着手する。

EUでは3月の最終日曜日に時計を1時間進めて夏時間とし、10月の最終日曜日に標準時間に戻すサマータイム制度を採用している。しかし、近年は省エネ効果が乏しいうえ、高齢者や子どもの健康への影響も指摘され、今年初めにフィンランドがEUに廃止を提案するなど、一部の加盟国や欧州議会で廃止論が高まっていた。

欧州委が実施した意見公募には過去最多となる460万件の回答が寄せられ、84%がサマータイムの廃止を支持。76%が時間の切り替えによって「非常に悪い」または「悪い」経験をしたと答えた。国別にみると、フィンランドとポーランドで95%が廃止を支持したのをはじめ、全加盟国のうちギリシャとキプロスを除く26カ国で過半数が廃止を支持。その理由としては健康への影響と省エネ効果に加え、交通事故の増加を懸念する意見も多かった。

欧州委のユンケル委員長は31日、独公共放送ZDFとのインタビューで「数百万人のEU市民が時間を変更したくないと考えている。欧州委は彼らの意見に従うことになるだろう」と述べた。

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