イタリア絹業団体、ウズベキスタンに工業団地を設置

ウズベキスタンの絹(けん)業協会「ウズベキパクサノアート(Uzbekipaksanoat)」とイタリア・シルク協会はこのほど、ウズベキスタンに工業団地を設置することで合意した。製糸・絹製品生産企業や、製造設備・部品メーカーの入居を見込む。工業団地の稼働で欧州連合(EU)向け輸出が増加すると期待されている。両者はまた、絹製品の合弁生産でも合意している。

ウズベキスタン政府は2021年までの予定で国内絹業の振興計画を進めている。現在、製糸工場30軒で近代化投資が行われており、ベルギーのヴァンデウィーレやピカノール、伊レッジャーニなどの機械が導入される。また、今年から、くず繭やくず生糸を有効活用する技術を持つ企業11社が設立される。

絹業開発計画を通じて生糸生産を3年後に3,000トンへ倍増させ、くず繭・くず糸を原料とする絹繊維の生産を1,120万メートルへ8倍化する目標だ。

ウズベキスタン製糸工場稼働率は2016年の17%から17年には54%まで上昇した。輸出高は16年の2,090万米ドルから17年は3,770万ドルへ増加した。

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