電機大手の独シーメンスは4日、同社と仏同業タレスからなるコンソーシアムがパリの新地下鉄プロジェクト「グラン・パリ・エクスプレス」に絡んで受注を獲得したと発表した。受注額は明らかにしていない。
グラン・パリ・エクスプレスは完全自動地下鉄の4路線(15、16、17、18号線)を新設するインフラ計画。これまでパリ中心部へのアクセスが悪かった地域を同市の近距離交通網に組み込むことで大パリ圏の経済を発展させることを目的としている。
シーメンスとタレスは15、16、17号線の設備を受注した。シーメンスは無線列車制御システム(CBTC)を担当。少なくとも客車159編成、メンテナンス車27台に同システムを搭載する。30年間のメンテナンスも引き受ける。タレスは運行管理センターを受注した。