中国の自動車大手、奇瑞汽車(Chery)はこのほど、ドイツ中部のラウンハイム(フランクフルト近郊)に現地子会社Chery Europe GmbHを設立した。新会社は欧州市場の開発デザインセンターとして2019年1月に業務を開始する予定。
奇瑞汽車は、2017年のフランクフルトモーターショー(IAA)で2~3年以内に欧州市場に参入する方針を明らかにしていた。開発デザインセンターの開設により、同計画がより具体的となった。
メディア報道によると、奇瑞汽車は、2020年以降に「Exeed」を欧州市場に投入する見通し。新会社は、開発、デザイン、マーケティング、販売を担当とするが、当面は「Exeed」の欧州市場投入の準備が主な業務となる。
欧州事業の責任者には、ヨッヘン・テューティング氏が2018年5月に就任した。同氏は、奇瑞汽車に5年前から勤務しており、以前は13年以上に渡りフォードに勤務していた経歴を持つ。
Chery Europe GmbHではすでに、従業員の採用を開始している。テューティング氏によると、従業員数は第1フェーズとして、2019年末までに約30~50人を見込んでいる。ラウンハイム近郊のリュッセルスハイムには、仏PSA傘下の独自動車大手オペルの本社工場がある。