ベフェサ―電炉ダストのリサイクル施設を中国に建設―

金属スクラップ産業向けに環境サービスを提供する独ベフェサ(ラーティンゲン)は9月24日、中国の常州に電炉ダストのリサイクル施設を建設すると発表した。同国が環境保護を強化していることから、十分な量の需要を確保できると判断した。同社は欧州とトルコ、韓国に電炉ダストのリサイクル施設を持っており、中国の拠点は7カ所目となる。

ベフェサは7年前、北京に事務所を開設。現地でネットワークの構築や情報収集を進めてきた。

常州の施設は2020年下半期に操業を開始する予定。電炉ダストを年11万トン、リサイクル処理できる。

鋼板などの鉄鋼製品には亜鉛メッキが施されている。鉄スクラップを再利用するための電炉の煙灰(ダスト)にはリサイクルできる物質が含まれている。

中国の粗鋼生産高は年8億トン強で、世界シェアは約50%に上る。電炉での鉄鋼生産は2030年までに2億トンを超えると予想されていることから、同社は長期的に需要を確保できると判断した。

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